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管理者ガイド

管理者により、LogLook+の運用に関する各種設定を行うことができます。

※ガイド中の画⾯はガイド作成時点のものであり、変更される場合があります。
画面の変更に伴い、操作に不明点が生じましたら弊社までご連絡ください。

アクセスユーザーの管理

LogLook+のレポートサービスは、Microsoft Entra(旧:Azure AD)環境で認証された組織のアカウントでご利用頂けます。
利用するユーザーや機能を制御したい場合、各設定画面から実施することができます。



アクセス制御の設定

Microsoft Entra(旧:Azure AD)の設定画面から、LogLook+レポートサービスの利用ユーザーを制御することができます。

※P1以上のライセンスをお持ちの場合、条件付きアクセスを利用することができます。
設定方法につきましては、条件付きアクセス制御の設定 をご参照ください。

  1. Microsoft Entra(旧:Azure AD)のグローバル管理者アカウントで、Microsoft Entra管理センターの Microsoft Entra ID(Azure AD)設定画面に接続します。
    https://entra.microsoft.com/#view/Microsoft_AAD_IAM/TenantOverview.ReactView
  2. 「アプリケーション」メニューを開き、「エンタープライズアプリケーション」を選択します。
  3. 「すべてのアプリケーション」から、「LogLook_ReportService」を選択します。
    ※お客様のご環境によっては「LogLook_レポートサービス」となっている場合があります



  4. 管理タブのプロパティを選択し、「割り当てが必要ですか?」を「はい」に変更して保存します。



  5. 管理タブの「ユーザーとグループ」を選択し、「ユーザーまたはグループの追加」をクリックします。
  6. アクセス許可する対象を選択し、割り当てを行います。



全体管理者の設定

LogLook+の設定画面から、全体管理者を設定することができます。

  • 全体管理者の追加
    ① 全体管理者でLogLook+にサインインします。
    ② メニューから「Settings」-「Administrators」をクリックすると、Administrator設定画面が開きます。



    ③ 画面右上の「Add」ボタンをクリックすると、管理者追加画面が開きます。
    ④ 検索ボックスをクリックすると、候補ユーザーが表示されます。
    検索ボックスにユーザーの表示名・メールアドレスを入力すると、組織のユーザーの中から検索条件に該当するユーザーが表示されます。
    ⑤ 全体管理者に設定したいユーザーを選択します。



    ⑥ 「Add」ボタンをクリックすると、選択したアカウントを全体管理者として追加します。
    「Cancel」ボタンをクリックすると、全体管理者の追加を取り止めます。

  • 全体管理者の削除
    ① 全体管理者から削除したいユーザーの「」アイコンをクリックします。



    ② 削除用のダイアログが表示されます。
    「Yes」ボタンをクリックすると、選択したアカウントを全体管理者から削除します。
    「No」ボタンをクリックすると、全体管理者の削除を取り止めます。



利用機能の制限

LogLook+の管理設定画面から、ユーザー・グループごとにアクセスする機能を制御することができます。

利用機能の制御を行う場合、「Access Control有効」を有効に設定する必要があります。
「Access Control有効」が無効の状態でアクセス機能の設定を行うと、本画面で追加されたユーザー・グループはいずれの機能も利用することができなくなります。



  • 利用制御するユーザーの追加
    ① 全体管理者でLogLook+にサインインします。
    ② メニューから「Settings」-「Access Control Settings」をクリックすると、Access Control設定画面が開きます。



    ③ 画面右上の「Add」ボタンをクリックすると、権限追加画面が開きます。
    ④ 検索ボックスをクリックすると、候補ユーザー・グループが表示されます。
    検索ボックスにユーザーの表示名・メールアドレスを入力すると、組織の中から検索条件に該当するユーザー・グループが表示されます。
    ⑤ 利用制御を行いたいユーザー・グループを選択します。
    ⑥ 選択したユーザー・グループに許可する機能を選択します。

    機能 利用範囲
    Search 検索画面から、ログの検索やCSVダウンロードの利用を許可します。
    Archive アーカイブ画面から、ログのダウンロードやレポートのアーカイブの利用を許可します。
    Report レポート画面の利用を許可します。
    参照を許可するレポートを選択してください。



    ⑦ 「Add」ボタンをクリックすると、選択した機能が利用できるアカウントを追加します。
    「Cancel」ボタンをクリックすると、アカウントの追加を取り止めます。

  • 利用範囲の変更
    ① 利用範囲を変更したいユーザー・グループの「」アイコンをクリックします。
    ② 権限追加画面が開くので、利用許可する機能の変更を行います。
    ③ 「Edit」ボタンをクリックすると、該当ユーザーが利用できる機能を変更します。
    「Cancel」ボタンをクリックすると、利用範囲の変更を取り止めます。

  • 利用制御するユーザーの削除
    ① 削除したいユーザー・グループの「」アイコンをクリックします。
    ② 削除用のダイアログが表示されます。
    「Yes」ボタンをクリックすると、選択したアカウントをAccess Control画面から削除します。
    「No」ボタンをクリックすると、該当アカウントの削除を取り止めます。



条件付きアクセス制御の設定

Warning

Microsoft Entra ID P1以上(旧:Azure Active Directory Premium)のご契約が必要です。

Microsoft Entra ID P1以上のライセンスをお持ちの場合、Microsoft Entra認証(旧:Azure AD認証)に加えて高度なアクセス条件を指定することができます。
お客様のアクセスポリシーに基づいて、LogLook+のレポートアクセスも同等のアクセス制御を設定することができます。

  1. Microsoft Entra(旧:Azure AD)のグローバル管理者アカウントで、 Microsoft Entra管理センターにサインインします。
  2. 保護メニューを開き、「Security Center」を選択します。
  3. 保護タブの「条件付きアクセス」を選択します。
  4. メニューから「ポリシー」を選択します。
  5. ポリシー一覧から該当のポリシーを選択します。
  6. 以下の設定を行い、「保存」ボタンをクリックします。
    • 割り当て - ユーザー:規則を適用するユーザーを指定
    • アクセス制御 - 許可:アクセス許可の要件を指定
    • ポリシーの有効化:オンを選択

詳細はMicrosoftの公式情報をご参照ください。
■チュートリアル: Microsoft Entra 多要素認証を使用してユーザー サインイン イベントをセキュリティで保護する https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/conditional-access/app-based-mfa

アラート設定の管理

メニューから「Alerts」をクリックして、予め用意されたテンプレートから任意のアラートを設定することが可能です。
LogLook+に取り込まれたログより、アラート項目に該当するログを検知した場合に、設定した通知対象者にアラートメールが送信されます。

プランの構成

ご契約いただいているプランにより、設定可能な通知数が異なります。
プラン別の通知数は下記表をご確認ください。
なお、通知数は別途オプション契約により追加することが可能です。
詳細は担当営業もしくは、弊社のサポート窓口 まで問い合わせください。

・プラン比較

Data Only Plan1 Data Only Plan2 Basic Standard Enterprise
利用可否 ×
通知数 プラン変更が必要 オプション追加が必要 オプション追加が必要 ~50件 ~100件

画面の構成

  • セッティング
    作成したアラートが一覧で表示されます。
    ※アラートの設定方法については、アラートの設定 新規 を参照してください。
  • テンプレート
    テンプレートの一覧と、テンプレートごとに作成したアラートの一覧が表示されます。
  • レポート
    指定期間に検出されたアラートのレポートが表示されます。



セッティング

Settings タブをクリックすると、セッティング画面が表示されます。
作成したアラートが一覧で表示されます。
アラートは「」ボタンから新規に設定することができます。
アラートの設定方法については、アラートの設定 新規 を参照してください。



項目 概要
クリックすると以下のアラート内容が表示されます。
  • アラート説明
  • アラートテンプレート
  • アラート通知先
アラート名 アラートの名称が表示されます。
実行間隔 通知を開始する時刻と実行間隔が表示されます。
通知先数 登録済みの通知先数が表示されます。
重要度 以下の重要度から設定された重要度が表示されます。
アラート閾値 設定されたアラート閾値数が表示されます。
アラート閾値を設定不要のテンプレートでは「---」が表示されます。
ワークロード 設定したアラートに該当するワークロードが表示されます。
アクティブ 通知が有効な場合はアクティブ、通知が無効な場合は非アクティブが表示されます。
クリックすると対象のアラート編集画面が開きます。
アラートの編集方法については、アラートの設定 編集 を参照してください。
クリックすると対象のアラート削除画面が開きます。
アラートの削除方法については、アラートの設定 削除 を参照してください。

テンプレート

Templates タブをクリックすると、テンプレート画面が表示されます。
テンプレートの一覧と、テンプレートごとに作成したアラートの一覧が表示されます。
アラートは「」ボタンから新規に設定することができます。
アラートの設定方法については、アラートの設定 新規 を参照してください。
テンプレートの種類については、テンプレートの一覧 を参照してください。



項目 概要
クリックすると次の内容が表示されます。
対象のテンプレートで作成したアラートの以下の項目
  • アラート名
  • 実行間隔
  • 重要度
  • アクティブ
テンプレート一覧 利用可能なアラートテンプレートの名前と説明が一覧で表示されます。
※ログ収集対象外のワークロードの場合は、グレーアウトしてご利用いただけません。

ワークロード 設定したアラートに該当するワークロードが表示されます。
設定数 各テンプレートに対して設定されたアラートの総数が表示されます。

レポート

Reports タブをクリックすると、レポート画面が表示されます。
直近に通知されたアラートの履歴が表示されます。
アラートは「」ボタンから新規に設定することができます。
アラートの設定方法については、アラートの設定 新規 を参照してください。



項目 概要
フィルター 以下の項目から任意の値を設定し、フィルター機能を利用できます。
  • アラート日時:
    対象期間を選択します。
  • アラート名:
    アラート名を選択します。
  • Severity:
    重要度を選択します。
  • Workload:
    ワークロードを選択します。
推移グラフ 1日ごとのアラート総数を推移グラフで表示します。
AlertName 各アラート名の数と割合を円グラフで表示します。
Severity 各アラートの重要度の数と割合をドーナツチャートで表示します。
Workload 各アラートのワークロードの数と割合をドーナツチャートで表示します。
アラート対象一覧 実行されたアラートの一覧が以下の内容で表示されます。
  • StartTime
  • EndTime
  • Severity
  • AlertName
  • WorkLoad

アラートの設定

新規

  1. 」ボタンをクリックします。
  2. アラートの新規設定画面で各項目の設定をします。

    項目 概要
    アラートのテンプレート ドロップダウンメニューから新規に設定したいアラートを選択します。
    アラートの名前* アラートの名前を30文字以内で入力します。
    アラートの説明* アラートの説明を150文字以内で入力します。
    アラートの実行間隔 アラートの実行開始時間と実行間隔を設定します。
    • 開始時間:
      00:00 ~ 23:00の1時間おきで選択
    • 繰り返し:
      1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 24から選択
    例:開始時間を9:00、実行間隔を8時間に設定した場合
    9:00 ~ 17:00, 17:00 ~ 1:00, 1:00 ~ 9:00が対象期間となります。

    アラートの通知メールについては、アラートの通知メール を参照してください。
    アラート閾値* 閾値を必要とするテンプレートを選択した場合にアラート対象とする閾値を設定します。
    ※閾値不要のテンプレートを選択時はグレーアウト
    アラートの重要度 アラートの重要度を設定します。
    アクティブ アラートを実行する場合はオンに設定します。
    アラートを実行しない場合はオフに設定します。
    通知先* アラートメールの送信先を登録します。
    ※有効な通知先の合計数がSettings 画面の「有効な通知先数」を超えると登録できません。

    * :必須入力項目

  3. 」ボタンをクリックします。


編集

  1. セッティング画面で編集するアラートの「」アイコンをクリックします。
  2. 項目を編集します。
    ※各項目の説明については、アラートの設定 新規 の表を参照してください。
    ※以下2つの項目は編集できません。変更したい場合は再度新しいアラートを作成してください。
    • アラートのテンプレート
    • アラートの実行間隔

  3. 」ボタンをクリックします。

削除

  1. セッティング画面で削除するアラートの「」アイコンをクリックします。
  2. 内容を確認し、「」ボタンをクリックします。

アラートの通知メール

アラート対象のログが検出された場合、アラートで設定した通知先に通知メールが送信されます。
通知メールは、「alert@loglook.plus」から送信されます。

・通知メールの内容

種類 概要
アラート名 アラートで設定した「アラートの名前」が表示されます。
説明 アラートで設定した「アラートの説明」が表示されます。
対象期間 アラートで設定した「アラートの実行間隔」をもとに対象期間が設定されます。
アラート表 アラートテンプレートに対応した内容が表示されます。


Appendix:テンプレートの一覧

テンプレート名 Workload Operation 備考
ユーザーの一定回数以上サインイン失敗 AzureADSignIn --- 対話型、非対話型を含む
onmicrosoft.com アカウントの一定回数以上サインイン失敗 AzureADSignIn --- 対話型、非対話型を含む
SharePointで一定以上のファイルダウンロードアクティビティ SharePoint FileDownloaded
OneDriveで一定以上のファイルダウンロードアクティビティ OneDrive FileDownloaded
SharePointでゲストユーザーの一定以上のファイルアクセスアクティビティ SharePoint FileAccessed
OneDriveでゲストユーザーの一定以上のファイルアクセスアクティビティ OneDrive FileAccessed
SharePointで一定数以上のファイル削除 SharePoint FileRecycled
SharePointでゲストユーザーによる一定数以上のファイル削除 SharePoint FileRecycled
OneDriveで一定数以上のファイル削除 OneDrive FileRecycled
OneDriveでゲストユーザーによる一定数以上のファイル削除 OneDrive FileRecycled
SharePointで匿名リンクの作成 SharePoint AnonymousLinkCreated
SharePointで匿名リンクを使用したファイルへのアクセス SharePoint AnonymousLinkUsed
OneDriveで匿名リンクの作成 OneDrive AnonymousLinkCreated
OneDriveで匿名リンクを使用したファイルへのアクセス OneDrive AnonymousLinkUsed
SharePointの共有ポリシーの変更 SharePoint SharingPolicyChanged
チームの種類をプライベートからパブリックに変更 MicrosoftTeams TeamSettingChanged
Teamsのプライベートチャネルの作成 MicrosoftTeams ChannelAdded
ゲストユーザーがTeamsのチーム内でファイル共有しました SharePoint SharingSet
アプリの作成 PowerApps CreatePowerApp
フローの作成 MicrosoftFlow CreateFlow
管理者ロールの追加 AzureActiveDirectory Add member to role
管理者ロールの削除 AzureActiveDirectory Remove member from role
管理者によるユーザー パスワードの強制リセット AzureActiveDirectory Set force change user password
外部ユーザーの追加 AzureActiveDirectory Add user
グループ所有者の変更 AzureActiveDirectory Add owner to group, Remove owner from group
アカウントが有効化されました AzureActiveDirectory Enable account
リスクのあるIPアドレスからのサインイン AzureADSignIn --- 対話型、非対話型を含む
無効化されているアカウントのサインイン AzureADSignIn --- 対話型、非対話型を含む
ユーザーの危険なサインインと詳細情報 AzureADSignIn --- 対話型、非対話型を含む
確認されたすべての危険なサインイン AzureADSignIn --- 対話型、非対話型を含む
不可能な移動サインインの検出 AzureADSignIn --- 対話型、非対話型を含む
一定以上のサインインが条件つきアクセス ポリシーによってブロックされました AzureADSignIn --- 対話型、非対話型を含む
SharePointのファイルでマルウェア検出 SharePoint FileMalwareDetected
OneDriveのファイルでマルウェア検出 OneDrive FileMalwareDetected
Exchangeで検出されたDLPルールの一致 DLP DLPRuleMatch
SharePointで検出されたDLPルールの一致 DLP DLPRuleMatch
OneDriveで検出されたDLPルールの一致 DLP DLPRuleMatch
Teams で検出された DLP ルールの一致 DLP DLPRuleMatch

クライアントログ設定の管理

クライアントログを取集するために、各WindwowsクライアントにLogLook Agentをインストールする必要があります。
手動でインストールする以外にも、アプリケーション配布ツールなどを利用して展開することも可能です。
ここでは、1例としてグループポリシーオブジェクト(GPO)を利用した展開方法を記載します。

システム条件

LogLook Agentのインストールにあたり、クライアント端末のシステム条件を以下に記載します。

  • OS が Windows 10 もしくは Windows 11 であること
  • インターネット接続が可能であること
  • 認証プロキシ環境で動作しないこと

    Note

    認証プロキシ環境で動作させたい場合は、以下のURLに対して認証プロキシを迂回するなどの対応を実施してください。
    https://LogLook-ClientLog.servicebus.windows.net/

事前設定

LogLook Agentのインストールを行うために必要な事前設定について説明します。


インストーラのダウンロード

インストーラは、LogLook+の管理ポータルからダウンロードすることができます。

  1. LogLook+の全体管理者ユーザーでポータルにサインインします。
  2. メニューから「Settings」-「Client Log Config」をクリックし、インストーラのダウンロードを行ってください。


画面ロックイベントの設定(任意)

画面ロックイベントの記録が必要な場合は、グループポリシーを構成する必要があります。
画面ロック・画面ロック解除のログを記録するGPOの構成手順について説明します。
※「画面ロックイベントの設定」の手順はADサーバーで実施します。

  1. スタートメニューを開き、「Windows 管理ツール」内の「グループ ポリシーの管理」をクリックします。
  2. 「グループ ポリシー オブジェクト」を右クリックし、「新規」をクリックします。


  3. 「名前」に任意の名前を入力し、「OK」をクリックします。
    例:LogLookAgentファイル配布


  4. 作成したGPOを右クリックし、「編集」をクリックします。
  5. 「コンピューターの構成」>「ポリシー」>「Windows の設定」>「セキュリティの設定」>「監査ポリシーの詳細な構成」>「監査ポリシー」>「ログオン/ログオフ」の順にクリックします。
  6. 「その他のログオン/ログオフ イベントの監査」を右クリックし、「プロパティ」をクリックします。


  7. 「次の監査イベントを構成する」と「成功」を選択し、「OK」をクリックします。


  8. 「その他のログオン/ログオフ イベントの監査」の監査イベントが「成功」となっていることを確認します。


  9. GPOを利用してLogLook Agentのインストールを行わない場合、GPOのリンク設定手順に進んでください。

クライアントログ機能のインストール

GPOを構成し、クライアントログ機能をインストールする手順について説明します。
GPOの構成には、以下の手順を実施します。
※「クライアントログ機能のインストール」内に記載している手順は、すべてADサーバーで実施します。


バッチファイルの作成

インストールを実行する際に使用するバッチファイルを作成します。

  1. 新規でテキストエディタを開きます。
  2. 以下のコマンドを入力します。
    ※「インストーラの保存場所」はクライアント端末でインストーラを配置する予定の場所を指定してください。
    クライアント端末へのインストーラの配置はクライアント端末へのインストーラ配布設定で行います。

    1
    2
    msiexec.exe /i "<インストーラの保存場所>" TENANTID="<テナントID>" /qn
    例:msiexec.exe /i "C:\LogLook\LogLookAgent.msi" TENANTID="XXXXX" /qn
    
    ※プロキシ環境で動作させる場合は以下のコマンドを使用します。
    1
    2
    msiexec.exe /i "<インストーラの保存場所>" TENANTID="<テナントID>" PROXYURI="<プロキシホストの名前>" PROXYPORT="<プロキシホストのポート番号>" /qn
    例:msiexec.exe /i "C:\LogLook\LogLookAgent.msi" TENANTID="XXXXX" PROXYURI="https://proxyserver" PROXYPORT="1887" /qn
    

    項目 概要
    TENANTID Microsoft Entra ID のテナントIDを指定します。
    値の確認方法につきましては、Microsoft社の公式情報をご参照ください。
    テナントIDとプライマリ ドメイン名を確認する
    PROXYURI プロキシホストの名前を指定します。
    プロキシ使用時のみ設定します。
    ※省略可能です。
    PROXYPORT プロキシホストのポート番号を指定します。
    プロキシ使用時のみ設定します。
    ※省略可能です。
  3. ファイルの拡張子が「.bat」となっていることを確認し、バッチファイルとして保存します。

    Note

    手動でインストールを実行する場合は任意の場所にインストーラを配置し、上記コマンドをクライアント端末で実行してください。


フォルダの共有

GPOで、インストーラとバッチファイルを配布するために設定します。

  1. 任意の場所と名前でフォルダを作成し、インストーラのダウンロードでダウンロードしたインストーラと、バッチファイルの作成で作成したバッチファイルを配置します。


  2. 1.で作成したフォルダを右クリックし、「アクセスを許可する」>「特定のユーザー...」をクリックします。
  3. 検索バーの右にある▽マークをクリックし、ドロップダウンリストから「Everyone」を選択して「追加」をクリックします。


  4. 一覧に「Everyone」が追加されたことを確認し、「共有」をクリックします。


  5. 「終了」をクリックします。

ファイル配布設定

クライアント端末に、ファイル配布を行う手順について説明します。

・クライアント端末へのインストーラ配布設定

  1. スタートメニューを開き、「Windows 管理ツール」内の「グループ ポリシーの管理」をクリックします。
  2. 画面ロックイベントの設定で作成したGPOを右クリックし、「編集」をクリックします。
  3. 「コンピューターの構成」>「基本設定」>「Windows の設定」>「ファイル」の順にクリックします。
  4. 「ファイル」を右クリックし、「新規作成」>「ファイル」をクリックします。


  5. インストーラを配布するため、以下の設定を行い「OK」をクリックします。

    項目 設定
    アクション 「作成」を選択します。
    ソースファイル フォルダの共有で配置したファイルのパスを指定します。
    例:フォルダの共有で共有設定をしたフォルダの名前が「work」の場合
    • ¥¥<共有元のサーバー名>¥work¥LogLookAgent.msi
    ターゲットファイル 配布するファイルのインストール先を指定します。
    例:クライアント端末のCドライブ配下の「LogLook」フォルダにインストーラを配布する場合
    • C:¥LogLook¥LogLookAgent.msi
    ※ターゲットファイルの値は、バッチファイルの作成で指定した<インストーラの保存場所>と同じ値を指定してください。
    属性 以下の項目を選択します。
    • 非表示
    • アーカイブ
    ※「非表示」を選択することで、クライアント端末上に配布したファイルが表示されません。



・クライアント端末へのバッチファイル配布設定

  1. スタートメニューを開き、「Windows 管理ツール」内の「グループ ポリシーの管理」をクリックします。
  2. 画面ロックイベントの設定で作成したGPOを右クリックし、「編集」をクリックします。
  3. 「コンピューターの構成」>「基本設定」>「Windows の設定」>「ファイル」の順にクリックします。
  4. 「ファイル」を右クリックし、「新規作成」>「ファイル」をクリックします。


  5. インストール実行に必要なバッチファイルを配布するため以下の設定を行い、「OK」をクリックします。

    項目 設定
    アクション 「作成」を選択します。
    ソースファイル フォルダの共有で配置したファイルのパスを指定します。
    例:フォルダの共有で共有設定をしたフォルダの名前が「work」、配布するバッチファイルの名前が「Install_LogLookCliant_Deploy_files.bat」の場合
    • ¥¥<共有元のサーバー名>¥work¥Install_LogLookCliant_Deploy_files.bat
    ターゲットファイル 配布するファイルのインストール先を指定します。
    例:クライアント端末のCドライブ配下の「LogLook」フォルダに「Install_LogLookCliant_Deploy_files.bat」という名前のバッチファイルを配布する場合
    • C:¥LogLook¥Install_LogLookCliant_Deploy_files.bat
    属性 以下の項目を選択します。
    • 非表示
    • アーカイブ
    ※「非表示」を選択することで、クライアント端末上に配布したファイルが表示されません。



インストール実行設定

クライアント端末でバッチファイルを実行するための設定について説明します。

  1. スタートメニューを開き、「Windows 管理ツール」内の「グループ ポリシーの管理」をクリックします。
  2. 画面ロックイベントの設定で作成したGPOを右クリックし、「編集」をクリックします。
  3. 「コンピューターの構成」>「ポリシー>「Windows の設定」>「スクリプト(スタートアップ/シャットダウン)」の順にクリックします。
  4. 「スクリプト(スタートアップ/シャットダウン)」画面で「スタートアップ」を右クリックし、「プロパティ」をクリックします。


  5. 「スタートアップのプロパティ」画面で「追加」をクリックします。


  6. 「スクリプト名」にクライアント端末へのバッチファイル配布設定で「ターゲットファイル」に入力した値を入力し、「OK」をクリックします。
    例:C:¥LogLook¥Install_LogLookCliant_Deploy_files.bat


  7. 「スタートアップのプロパティ」画面で「OK」をクリックします。


GPOのリンク設定

作成したGPOを適用する対象を設定します。

  1. 作成したGPOを適用する対象(ドメイン・サイト・OU)を右クリックし、「既存のGPOのリンク」をクリックします。


  2. 「GPOの選択」画面にて作成したGPOを選択し、「OK」をクリックします。


Appendix:クライアントバージョン

バージョン 機能・改修内容 リリース日
V1.0.0 初回バージョン            2024/09/01